父との会話には視覚情報が重要だからだ。
だが、そのクセは「こび」とか「ガサツ」と受け止められ、バイト先のファミレスでは同僚からは嫌われ、店長からは好意を持っていると勘違いされ、傷つくことの多い毎日。
ある時、静はファミレスの客として面識のある道永圭一(中島裕翔)がケバブの出店でつるし上げられている場面に出会う。現金の持ち合わせがないのに注文してしまい、言葉の分からない店主相手に立往生していたのだ。
静の助け船で難を逃れた圭一も、空気を読むことが苦手な男だった。
いわゆる“普通の”コミュニケーションが苦手な2人は、互いにひかれあっていくが…。